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要約すると
☆ドゥッカマ経由ケヘツィェグィをヒンジャムン
今日も雨で林業は休み。魔王の手伝い。ドゥッカマの人のタンカン苗木を預かっているのだが、明日まで取りに来られないというので魔王と届けに行った。何となく苗の元気が無くなってきていたからだ。
ドゥッカマは知り合いもいないし私は最近まで存在を知らない集落だった。静かで凪いだ海はクリスタルレイクの様であり、端まで歩いても住人に全く出会わない。この集落で唯一見た動くものは、独り何かを探し回っている警察官だけだ。電波もずっと圏外でホラーな感じだった。
苗木を置く場所は電話で指示されている「公民館を回り込んで桜の木の横に入り口のある畑」だ。魔王と運び込んだ。
見晴らしの良い畑、長命草やアロエベラ、アザミなど薬草が色々植えてあった。
畑の近くに鳥居があったので階段を登ってみる事にした。神額には竜宮とある。階段を登りきると手水場と社がある。コンクリートで出来ている。海が近いと木造はダメなのだろうか。
団地住まいの神様
屋敷に戻ったが昼までまだ時間があったので電線にかかりそうなケヘツィェグィの枝を切った。
ツィェはこれで1モーラである。ツィと発音するが最後はェになっている。ツェと書くにはィの存在感があり過ぎるからそうも表記できない。ィとェを半拍づつ。グィは木でありギと言うつもりで発音する。ケヘは地域によってはケーとも言うらしい。
自分でも何を書いているのかよくわからない。こっちの言葉を書き留める時、どうカタカナ表記してもしっくり来ない事はよくある。
シマグチに思えてきた。
ケヘツィェグィともう一種香りの良い××グィ(忘れた)も切った。これらはヒンジャの好物だそうだから魔王の友人の飼うヒンジャに食べさせるためクドゥムへ運んだ。今日は運んでばっかりである。
道中聞いたがヒンジャに食べさせる物はヒンジャムンと言うそうだ。ヒンジャのもの、だろうか?
今朝はドゥッカマへ行った。これからケヘツィェグィをヒンジャムン。内地の妹に言ってもふざけているとしか思わないだろうな。ちょっと笑えて楽しい気持ちになった。道端のティワシャがとても綺麗だ。
クドゥムでヒンジャムンを下ろす。このヒンジャは正月につぶして食べるのだそうだ。ヒンジャはつぶす前の期間、香り付けのために××グィばかり食べさせると教えてもらった。
下に置いてあった木材を貰えた。ウセのサグラダファミリアとウシキャクの校長室改修に使える。クドゥムの魔王の友人は私にも容赦なくシマグチで話す。魔王は吃りがあるから解りにくいだろうと笑うが私にはどの辺りが吃っているのかさえ判らない。
いらない枝が使える木材になった。
夜は魔王のふたいとこ達と忘年会をした。酒が入りシマグチで昔の話らしきを話しているが何を言っているのか少しも解らない。時折、あんたもそう思うだろ?と水を向けられて大いに困った。
もうシマグチにしか見えない。