辺境にて

南洋幻想の涯て

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

海岸のリビング

ここ三日また仕事が無い。年明けは国の発注も減る上冬の悪天候も手伝いこんなものなのだそうだ。無いものは仕方がない。

よく働きよく食べる

山頂の前線基地から谷を目指す。雨が降ったり日が射したり忙しい天気だ。

恐るべき自然に立ち向かえ

昨日。ようやく新しい現場が始まった。普段の仕事は道路の伐採が殆どで、社長と幹部3名、私を含む現場毎で入れ替わる日雇い達という構成で仕事をしている。

ミシン台と悪魔

今日も日雇いの連絡は来ない。ウセの魔王の宿改修を手伝いに行く。私は主にペンキ塗りをしている。永遠に完成しないサグラダファミリアと笑っていたが、魔王が幾らでも材料に金を注ぎ込み、また本当にいつまでも完成がみえないので少々心配になり最近は真面…

一月のプロレタリアート

林業社長から聞いていた通り一月は日雇いの仕事が全然ない。本島側へわざわざ渡る用もないので今月は離島に引き籠っている。貯金もないので困窮してきた。ミシンなんて買っている場合ではなかった。独り立ちするのに要るからと電子レンジも買ったが温める食…

辺境にて 下

甘い目算に拙い技術、多大な労力と情熱を注ぎ込んだ蟹味噌色のリビングに荷物を運び込む。朝から夕方まで荷運びに費やした。今夜からは延々と片付けをしなければならない。本棚に少し本を納めたところで睡魔がやって来たので荷物を押しやって寝袋に包まった。…

辺境にて 上

ここ数日、日中は農業や林業で働き、夜間は12時まで校長室の床を紙やすりで擦るという暮らしをしている。床さえ完成すれば荷物を搬入し、ここへ移る事ができる。早く移って久方ぶりの独りの時間を満喫しよう。渡海時に知らず失った自分の時間。床を磨き続け…

学校の妖怪

裏返し終わった床板を磨く為の最終兵器電気やすりが届いた。これで膠着した床板戦争に一気に終止符を打てる。

ルナティックフローリング

先月遺品整理で頂いた有名ブランドの赤い箱はしつらえてあった蓋も赤く塗り、宅配ボックスとして利用させてもらう事にした。 かわいい。

ペンは剣より出でて

年末ごろから急に魔王が弱々しくなった。私がツイッターやインスタ、当日誌に離島に幽閉されている事を書き続けたので、それらを読んでくれた魔王界隈の方々が自由にさせてやればと言ってくれたらしい。それも一人二人ではない様だ。流石の魔王も少し参った…

赤のリビング

消防団の制服が届いたので裾上げのため兼ねてから興味のあったミシンに初挑戦した。 借りてきた古いミシンの埃を掃除し、入っていた説明書をみて「電源の入れ方」から初めた。たかが裾上げに1時間もかかってしまったが今後は海を渡って洋裁店まで持っていか…

ここまでの記録:冷却塔

発電所の事故により未完成のまま放棄された。今は木々に抱かれて眠る。最近は騒がしく感じているかも知れない。