辺境にて

南洋幻想の涯て

写真

ここまでの記録:観覧車

今日は閏日、隠れた日。四年に一度巡り来る。

仮面の人々

私の住む廃校から東へ東へと向かう。すると港へ着く。そこから今度は南へ一山越えると左手に神社が現れる。

心霊写真の話

本日はお盆の最終日。お盆と言えば幽霊だ。ひと月半ほど前、日雇いの休憩中に聞いた怪談を記す。食べられる野草果物や貝類を教えてくれる、一番年長の寡黙な幹部から聞いた話。

ここまでの記録:チェルノブイリ⒈

地獄へようこそ。と私のフランクな監視員は言ったらしい。

星の軌跡作戦

時々、廃校の屋上に登って海を観る。海の向こうに本島南端の港町が見える。

ここまでの記録:桜月夜

どんなに夢のようなものでも終わりは来る。

聖域、虹を育てる月の神

本島へ渡り、山の現場へと向かう道すがら、あちこちで桜が咲いているのに気がついた。こちらでは桜が2月に咲く。寒緋桜だか緋寒桜だかいう種類だったと思う。桜というより梅に似ている。

ここまでの記録:海底の舞台

ふたたびの抜錨を夢見て眠る。

ここまでの記録:冷却塔

発電所の事故により未完成のまま放棄された。今は木々に抱かれて眠る。最近は騒がしく感じているかも知れない。

ここまでの記録:廃墟の団地⒈

かつて炭鉱で栄えた島。 案外最近まで採掘をしていたようだ。 訪れた記念として石炭をもらった。 団地とか病院とかあまり感情をみせない廃墟で、でも誰かがそこで日々を確かに生きてた。そういう痕跡をみるのが好き。