辺境にて

南洋幻想の涯て

猫とカタツムリとドラゴン

 滝の集落の大男Mさんと、ゲームを交換して借し借りするという小学生のようなことをしたので最近はダークソウルⅢばかりしている。雨が続くので日雇いの仕事も金曜日を最後に無い。

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校長室の周りには百合がたくさん出てきた。楽しみ。

 流石に5日も引きこもって遊んでいると罪の意識が湧き、日中は畑に出る事にした。


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スュリの屋敷でマンゴーの花吊りをする私。手を止めるとベンガル監督官が飛んでくる。一緒に昼寝もする。

 

 魔王は私達兄妹をはじめとして(これは途中でやめたが)色々と育てて来た。中でも固執するだけあってドラゴンを育てるのはとりわけ得意のようだ。他の人より一回りも大きいのを出荷している。

 私が父に魔王というあだ名を付けているのもドラゴンに執心して殖やしているからだ。まあそれだけでもないけど。兎に角今もドラゴン園の更なる拡大の為に彼は安い鉄パイプを探し回っている。

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枯れてる…。

 もちろん私も時々世話を手伝っている。もしかすればドラゴンで上手くやっていけるのではと淡い期待を寄せている。正直に言えば最初は期待していなかった。しかし魔王のドラゴンには秘密があった。勿論悪い事をしている訳ではないが企業秘密で書けない。

 そんな秘密の彼らに迂闊に近づくと棘が刺さって結構痛い。天敵のカタツムリを退治する時などふと頭を上げた拍子に額に刺さったりする。

 それでも品質低下に繋がるのでカタツムリは見つけ次第割っている。ドラゴンなのだから炎でも吐いて自衛してくれれば良いのに。あと何故かキブル蜂も誘引してくれるので大変迷惑している。


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タツムリは陸貝だけあって死んで腐ると傷んだ貝の匂いがする。貝の好感度が減少する。

 夕方まで働けば廃校に帰る。シャワーを浴び夕食を摂りゲームをして眠る。この数日鼠が出るので銛を持って追いかけ回すがネズミの方が早い。校庭のホームレスは気がつけば居なくなっていた。

 内地の妹に最近何をして暮らしているかと聞かれたのでダークソウルⅢだと答えた。妹も買って来て一緒にやると言う。このゲームは難しいから根気と注意力のない妹には無理だと伝えたがその日のうちに買って来てしまった。

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 しかし妹が嬉しそうに送ってきた画像にはダークソウルが写っていた。

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 私が借りているのはダークソウルⅢだ。