辺境にて

南洋幻想の涯て

食糧

クリーチャー狩り

ティラダは0.2フィートもある硬い殻を持っている。その隙間から覗く目は決して瞬きをする事はない。旧暦の3月3日はこのクリーチャーを捕まえに行かなければならない。そうしなければ烏になってしまう。

リザードマンが呉れたもの 下

私がこれまで釣ってきたものは、ガティン(アジ類)を除けばあとは珊瑚(刺胞動物の集合住宅)、軍手(軍手)などの魚類というよりは雑貨類だ。基本的にはゴミを釣るのが得意だ。だからこんなに手応えのある魚は初めてだ。

リザードマンが呉れたもの 上

クドゥムに魔王の仲の良い友人がいる。その奥さんは料理が上手だ。魔王が奥さんからフルの美味しい漬け方を聞いてきた。

イカの季節

林業終業後畑に寄って日没まで働く。苗約100本が11月半ばに来るのでそれまでに植え付けの準備をしなければならない。

馥郁たり魔眼スープ

眠りの波に取り残された昼下がり。私は再び立ち上がり山の方へと歩き出す。今度こそ魔眼を見つけるのだ。

グミはおやつにはいりますか?

注意:この記事には虫が登場します。

遥かなる釣具屋

土曜日。日雇いの昼休み。海を眺める防波堤の上に座り、弁当箱を開ける。白米の上に敷かれた鰹節の上で煮干しが昼寝をしている。先日釣りを覚えたのでこの貧困弁当ももう少しマシなものになる筈だ。

あたらしいスキル

注意:この記事には魚の血の写真が有ります。

バージョンアップ

朝、目覚めると少し喉が痛かった。エアコンを消し忘れて眠ったためらしい。

アクトクジャングルパーク 上

ヒンジャ髭のYちゃんがカツオを食べさせてくれると言うのでウセへ行った。

テラフォーミング計画 頓挫

賭けに勝ってしまった。

森の恵み、または制裁

先輩に、お前は食べられると教えられた草や実を疑いなくすぐに口に入れるよな、と笑われた事がある。私は警戒心が強い性格だと思っているが本当はそうでもなかったのかも知れない。

台風モラトリアム ⒊

台風の猶予期間は残り二日。スュリの農園で魔王を手伝う。

台風モラトリアム ⒉

初めて見る火星人の棲家は私の校長室に瓜二つだった。ドアの横にある用途のわからないブロック塀までコピーしてある。絶対に火星の技術で複製されたものだ。中から私のそっくりさんが出て来たらどうしよう。緊張感が走る。

台風モラトリアム ⒈

台風:発達した熱帯低気圧。自然の恐ろしさを忘れた事のない島民達に自然の恐ろしさを思い出させるため頻繁に来る。

台風モラトリアム 0.

台風が島の南を通過する。

紅茶とドラゴン

今夜は廃校で宴会だが出す料理が何もない。日雇いからの帰りは出港ギリギリで船に飛び乗ったのでスーパーに寄ることもできなかった。

二つの夜

日雇いは、いつもの日雇い(T産業)とは別会社(H建設)からも声がかかっている。月曜日から10日程の仕事だ。

鏡とランタン 下

マーズピープルは横目でH君に歓迎の意を示しつつも、お頭から休憩中に指立て伏せをする元気があるなら仕事中に仕事をしろとかよくわからない指導を受けている。

マーズピープル

いつもの山賊のお頭の路上焼肉(公開処刑の暗喩では無い)に呼ばれ参加した。たまにはビール1ケースぐらい持っていけば?と魔王から言われた。尤もだとは思うが金が無い。

ヒンジャプールの放課後

林業社長はヒンジャ(ヤギ)肉を手に入れた。仕事の昼休み、みんなにヒンジャ汁を振舞ってくれる事になった。

化け魚

注意:この記事には魚の血と内臓が出てきます

記念の一撃

山賊のお頭が相方と呼ぶTさんは落ち着いていて良識的な人物だ。何故正反対の性格のお頭と組んでいるのか不思議でならない。面白いからだろうか。 この炎に弱そうなモンスターは笹であり昔の境界の跡だそうだ。確かに気を付けてみると点々と目印のように意図…

藪の首

もう伐採も終わってしまい仕事が無いので山賊の頭とふらふらしている。頭は夜ハブ捕りに行っているそうだが私は夜は眠りたいので行かない。 そして今日も昼に定食屋でソーキ丼を奢って貰う。だがその前に最後に伐採をしていた現場に寄った。 いつもの定食屋…

骨肉

内地の叔父叔母が工具と一緒に食料品を送ってくれたので分けてやる、来い。と魔王から電話があった。喜んで貰いに行った。 パイの実もあったが撮影をまたず食べてしまった。 甘いお菓子には目がない。

グッド オールド アクトク

今日は昼前で仕事を切り上げる事になった。シシの禁猟期間に入るので今期最後のシシ肉パーティをするそうだ。私も招待されたので参加する事にした。一食浮くばかりかご馳走だ。 ワイヤーを掛けた木を引きずる機械。初めて見た。

貝を貰う

昼休みは旧軍の廃墟の近くでとった。弁当を食べ終わり潮の引いた浜で野焼きをしていると一番無口な幹部が鋸を持って海の方へ歩いて行った。貝を拾うらしいので私も後に続いた。

校長室でくつろいで

山の現場が終わり、次の現場までまた暇になったので農業と宿の改修を手伝いながら校長室でゆっくり過ごす。破れ襖を洋風に改造する為襖紙を剥がしたが、そこから先が面倒で再開しない。

タンカン

スュリの土地に去年植えた自家用の野菜類は少しづつ収穫し大事に食い繋いでいる。特にブロッコリーとカリフラワーが美味だ。サラダやスープ、また肉と一緒にオイスターソースで炒めても好い。

よく働きよく食べる

山頂の前線基地から谷を目指す。雨が降ったり日が射したり忙しい天気だ。