2023-01-01から1年間の記事一覧
先輩に、お前は食べられると教えられた草や実を疑いなくすぐに口に入れるよな、と笑われた事がある。私は警戒心が強い性格だと思っているが本当はそうでもなかったのかも知れない。
引き続きマンゴーの剪定をする。何となく体の調子が悪い。一時間程すると体の力が抜け、立っているのも辛くなってきた。
寝室に籠り眠っては覚め、確か5日が過ぎた。明日の昼にはようやく暴風圏を抜ける予報になっている。
次に目覚めた時、風雨は少しおさまっているようだった。外へ通じるドアの天窓から見える外は青暗かった。
台風の猶予期間は残り二日。スュリの農園で魔王を手伝う。
初めて見る火星人の棲家は私の校長室に瓜二つだった。ドアの横にある用途のわからないブロック塀までコピーしてある。絶対に火星の技術で複製されたものだ。中から私のそっくりさんが出て来たらどうしよう。緊張感が走る。
台風:発達した熱帯低気圧。自然の恐ろしさを忘れた事のない島民達に自然の恐ろしさを思い出させるため頻繁に来る。
台風が島の南を通過する。
今夜は廃校で宴会だが出す料理が何もない。日雇いからの帰りは出港ギリギリで船に飛び乗ったのでスーパーに寄ることもできなかった。
夕方、火を眺めていると生意気イケメンのHから遊びに行って良いかとラインが来た。最近彼は週に2、3回は遊びに来る。余程暇らしい。
地獄へようこそ。と私のフランクな監視員は言ったらしい。
注意:この記事には映画「忌怪島」の内容への言及があります。
島でロケをしていたというホラー映画を観るため一泊二日の旅に出た。
これまでのT産業ではないH建設での伐採日雇いが始まった。クドゥムとニッシャムロ間の林道で、二年に一度しか刈らないから相当荒れているらしい。
日雇いは、いつもの日雇い(T産業)とは別会社(H建設)からも声がかかっている。月曜日から10日程の仕事だ。
ドラゴンの杭を完成させる。そして早く日雇いに行かなければ収入がない。それ以上に日雇いがストレス発散になっているので早く行きたい。
マーズピープルは横目でH君に歓迎の意を示しつつも、お頭から休憩中に指立て伏せをする元気があるなら仕事中に仕事をしろとかよくわからない指導を受けている。
アクトクに着くなり山賊のお頭は、「アイツダメだ」と言った。アイツとは火星からの移民である。まわりを見ないから仕事中は近づくなよと評判のお頭にそう言われるなんて余程の活躍らしい。
いつもの山賊のお頭の路上焼肉(公開処刑の暗喩では無い)に呼ばれ参加した。たまにはビール1ケースぐらい持っていけば?と魔王から言われた。尤もだとは思うが金が無い。
今回の大雨は幸いな事に、私の行動圏内において大した被害は無かった。そしてそれは本当に運が良かっただけだったと知った。
梅雨も終わりに差し掛かって毎日雨だ。ビニールハウス内で出来る仕事をするしかない。
注意:この記事には虫の写真と鳥の死体の写真があります。
ネリヤにいながらにしてネリヤにいない。
昼下がり、海からの涼しい風の吹くハンモックで休んでいる。天頂のアダンの実を正面にぼんやりと眺め、波の音にいつかまどろむ。顔にアダンの実が落ちる夢をみて目が覚める。
林業社長はヒンジャ(ヤギ)肉を手に入れた。仕事の昼休み、みんなにヒンジャ汁を振舞ってくれる事になった。
注意:この記事には虫がたくさん出てきます。写真はありません。
時々、廃校の屋上に登って海を観る。海の向こうに本島南端の港町が見える。
注意:この記事には魚の血と内臓が出てきます
この南の島はもう梅雨に入った。そして梅雨入りのつい数日前から、林業社長の下で日雇いの現場は始まっている。今回は草刈りだ。社長は普段よりかなりの人数を集めて来た。
少し前に区長に誘われた舟漕ぎ大会に参加してきた。